順番を間違えると、正しくても伝わらない
情報や内容そのものは、決して間違っていない。
言っていることも、やっていることも、理屈としては正しい。
それでも、
なぜか理解されない。
なぜか伝わらない。
なぜか行動につながらない。
実務の現場で起きている多くの問題は、
この状態から始まっています。
原因は、情報の正誤ではありません。
優先順位の置き方です。
「正しいのに伝わらない」とは、どういうことか
ここでいう「正しい」とは、
情報や内容そのものが間違っていない という意味です。
- 事実として正しい
- 論理的に破綻していない
- 内容として妥当である
それでも伝わらないのは、
どの情報を、どの順番で提示しているか が整理されていないからです。
たとえば、
- 伝えたい内容は正しいが、前提が共有されていない
- 必要な説明は揃っているが、順序が入れ替わっている
- 結論は妥当だが、理由があとから出てくる
このような状態では、
読み手は理解に余計な負荷を感じます。
内容が正しいかどうかと、
理解や訴求につながるかどうかは別の問題 なのです。
表現や意匠を、中心に置いてはいけない理由
このズレがもっとも起きやすいのが、
表現や意匠が議論の中心に置かれてしまう場面です。
- 色はどうするか
- デザインは古くないか
- 見た目の印象は弱くないか
これらはすべて重要な要素です。
しかし、それらは判断の起点ではありません。
表現や意匠は、
「何を伝えるか」「なぜ伝えるか」「誰に向けているか」
が整理されたあとに選ばれるものです。
この順番を飛ばしてしまうと、
内容が正しくても、訴求の力は弱くなります。
噛み合わない会話は、順番が共有されていない
話が噛み合わない場面では、
意見が対立しているわけではありません。
多くの場合、
話している順番が人によって違う のです。
- ある人は前提の話をしている
- ある人は結論の話をしている
- ある人は表現の話をしている
この状態で議論を続けても、
話は整理されません。
順番が共有されていないままでは、
正しい情報同士がぶつかり合い、
結果として何も決まらなくなります。
優先順位とは「何から提示するか」を決めること
優先順位とは、
何を大事にするか、という精神論ではありません。
どの情報を、どの順番で扱うかを決めることです。
- まず前提を示すのか
- 先に目的を伝えるのか
- 結論から入るのか
- 表現はどの段階で検討するのか
この順番が整理されていると、
判断は迷いにくくなります。
逆に、順番が曖昧なまま進めると、
内容が正しくても、理解や納得にはつながりません。
結論:内容の正しさより、順番が伝達を左右する
情報や内容が正しいことは、前提です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
どの情報を、どの順番で置くか。
この設計によって、伝わり方は大きく変わります。
表現や意匠は重要です。
ただし、それを中心に置いてはいけません。
順番が整えば、
表現は迷いなく選べるようになります。
なにを先に伝えるのか。
その優先順位を整えることが、
理解と訴求の起点になります。
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