情報の“重心”を見つける

情報には「重心」があります。

ここで言う重心とは、情報をどう読むかを決める“重きを置く位置”のことです。つまり、どの部分を中心に扱うかで、同じ内容でも伝わり方が全く変わります。

そしてこの “重きを置く位置” は、その情報の 核心 とも言えるものです。

情報は量ではなく、どこに重心を置くかで、意味の形が変わります。重心が曖昧だと、話が長くなり、読み手は何を基準に理解すればよいか分からなくなります。

逆に、重心がはっきりした情報は、自然と整理され、伝わり方が明確になります。

情報を整えることも大切ですが、その前に 「重心=どこに重きを置くのか」 を見つけることが伝わるデザインの基礎になります。

第一章:情報は“量”ではなく“重心”で伝わります

情報が多いと、伝わりにくくなるのは当然です。しかし本当の問題は、量ではありません。どこに重心が置かれていないか です。

重心とは「この情報は何を軸に読めばいいのか」という読み手の指針になります。

  • 事業の説明なら「何をしている会社なのか」
  • 商品の紹介なら「一番の価値は何か」
  • 自己紹介なら「あなたは何者なのか」

ここが曖昧なままだと、読み手は自分の中で勝手に“中心”を作ってしまいます。

しかし発信者が明確に重心を示していれば、言葉も、構成も、視覚表現も、自然とその重心に従って整列しはじめます。

重心とは、情報の“読み方の核心を決める位置”です。

第二章:重心がズレると、情報は不安定になります

重心がズレると、情報は不安定になります。

  • 話が長く感じる
  • 何を言いたいのか掴みにくい
  • 優先順位が見えない
  • 読む人ごとに解釈が異なる
  • デザインもまとまらない

これは、情報が“どこに重きを置けばいいのか”が、はっきりしていないために起こります。

逆に、重心が決まると起こる変化はとても分かりやすいです。

  • 説明が短くなる
  • 重要度が整理される
  • 配置の順番が自然に決まる
  • 読み手の理解が揃う
  • デザインに迷いがなくなる

整理(捨てる)や整頓(揃える)も大切ですが、その前に 「核心はどこか」 を決めることですべての判断がスムーズになります。

第三章:情報の重心を見つける3つの問い

重心は感覚では見つかりません。3つの問いで論理的に見つけることができます。

① これは「誰のための情報か」

重心は、発信者ではなく 読み手の位置 に置かれます。読み手が最初に知りたいこと、理解したいことに重きを置くことがもっとも伝わる形になります。

 

② この情報を“一言で言うと何か”

一言で要約できるということは、その情報の 核心がひとつに定まっている ということです。要約は、削る作業ではなく 重心を決める行為 です。

 

③ 情報の“支え”となっている意味は何か

重心とは、単なる中心点ではありません。そこから他の情報が“かかってくる位置”のことです。

  • 商品なら「なぜこれを作ったのか」
  • 企業なら「どの価値を中心に据えるのか」
  • プロフィールなら「あなたの核は何か」

この“支えとなる意味”が情報全体の重心になります。

結論:重心が定まると、すべてが自然に整いはじめます

重心が定まった情報は、整える前から“伝わる方向性”が決まっています。

重心とは、情報の中心ではなく、情報をどう読むかを決める“重みの位置=核心” です。重心が定まると、言葉・構成・デザインのすべてが自然と揃っていく。

その最初の一歩は“どこに重きを置くのか”を見つけることです。

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