五輪エンブレムのマスコットのデザイン開発とした場合、
必要要素とはなんだろうか。
オリンピックとマスコットの関係性。
さらには商品化された場合における再現性。
ターゲットとなるのは、キャラクター好きなニッチな人ばかりでなく、
お年寄りや小さな子供にも愛されるようなビジュアルが必要なのではないだろうか。
オリンピックとオリンピックのアイデンティティに沿うよう開発してみた。
「紺の市松模様」、「優しさと柔和さ」、「日本」。
この3つの開発要素とした。
この要素を元にどのような韻を踏ませようと考え、
月桂樹を紺色の仕様にし、白く丸い体に鼻を赤くすることで
赤が印象的に映え、日の丸としてのアイデンティティを構築。
ぬいぐるみなどの製品化の際にも、
このスタイリングであれば、タオル地のような優しい手触りにすると
よりしっくりくるのではないだろうか。
スタイリングは、ありがちなゲームキャラクターや
アニメキャラクターと類似しないよう極力シンプルにし、
丸い体と赤い鼻、そして色のトーンが、
見る人の記憶の焦点となるように設計。
キャラクター象としては、常に選手にフワリと寄り添う
架空の妖精として位置づけた。
オリンピックマスコットの募集があったが
結局出さなかったマスコットデザイン。
アートディレクション/キャラクターデザイン
Masaki Hiraga
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